WEST SIDE ONLY 2020 8月レンタルボート部門 優勝 八重樫和彦さんインタビュー

シェルターマリンのトーナメントWEST SIDE ONLY 2020 8月レンタルボート部門1位の八重樫和彦さんのインタビューです。今回はハーロックガイドサービスのセッション中にキャッチした魚でウェイン。8月の難しい時期に沖の浚渫をディープクランクでキャッチ!見事優勝となりました。八重樫和彦さんおめでとうございます㊗️

 

8月からラウンド2が再開しました。ラウンド2(後半戦)は8月、9月、10月の開催となっております。

まだまだ、シーズンはつづきますが(後半戦)は魚のポジションも変わってまたシーズン前半とは違ったアプローチが求められテクニカルなシーズン。これからのシーズンこそがバスフィッシングの醍醐味ではないでしょうか。

参加費無料となっておりますので是非皆さんご参加ください。

 

詳しくはこちら↓

https://sheltermarine.jp/westsideonlydegital/

チャプター⑬八郎潟という最高の湖 ~ターンオーバー編~【加藤敏久】

筆者:加藤敏久

⑬ターンオーバー編

今回は八郎潟におけるターンオーバーについて解説していきます。

ターンオーバーは秋になると起こる現象で、それはどういった現象なのか?その際はどこで釣りをしたらいいのか?

理解していないととても悲惨なことになりますので今回の内容はしっかり頭に入れておきましょう。

 

ターンオーバーを攻略

 

初めに、ターンオーバーについて基本的な原理を理解しておく必要がありますし、それが分かればいろいろなことが見えてくると思いますので解説していきます。

前回の記事でも少し書きましたが、ターンオーバーの原理は下記の通りです。

 

 

【ターンオーバーの仕組み】

 

夜から朝にかけて気温の低下とともに湖の表水温が低下

水温は低くなると比重が重くなる(4度が最も重い)

上層が冷やされることによって上層の水温が下層の水温より低くなる

上層の水温の方が低くなるという事は上層の水の方の比重が重くなる

上層と下層の水の比重が逆転するため水が上下で入れ替わる

 

 

ターンオーバーの仕組みが分かったと思いますが、ここで重要な要素は1番最初に書いた【夜から朝にかけて気温の低下とともに湖の表水温が低下】と言うところです。

 

日中に暖められて湖の水が、夜から朝にかけての冷え込みで一気に冷やされます。するとターンオーバー現象が起きるわけですが、つまり、冷え込みの激しい日にはターンオーバーが起きやすいという事なので、天気予報を見ていればターンオーバーが起きそうな日もある程度の予想は出来たりもします。

 

逆に、秋でも曇っていたりしてあまり冷え込まない温かい朝にはターンオーバーはあまり起きません。

 

ターンオーバーによる湖への影響

 

ターンオーバーが上層と下層の水が入れ替わる現象だという事は理解できましたか?それではターンオーバーによって湖にはどんな影響が出るのでしょうか?

そして、バス達への影響はどうなのか?

 

ターンオーバーによって湖に起こる大きな現象としては【溶存酸素量の低下】【水質の悪化】です。

どちらもバスにとっては非常に重大な変化になります。

 

簡単に言うと水中の酸素量が減ってしまう現象と下層の水が湖底のごみや泥などを巻き込んで上がってくるので濁ってしまいます。(ターンオーバーが起こると水が臭くなるのはこの為)

ターンオーバーからポイントを絞る

ターンオーバーが起きると上記のような事が湖に起きますが、逆にそれらの影響を受けないポイントや受けづらいポイント・回復が早いポイントが分かれば、そこにバスは居るはずです。

 

【溶存酸素量の減少】⇒【酸素が多いポイントはどこか?】

【水質の悪化】⇒【水質の悪化が起きにくいポイント、回復の早いポイントはどこか?】

これらを考えていく必要があります。

ターンオーバーも真夏のアオコで釣りづらい時期と考え方が同じで、ポイントを絞り込みやすくなっているとも考えられます。

つまり、酸素の多いエリアや水が回復しやすいエリアが分かっていれば、そのほかのエリアは切り捨てることが出来るので、一気にポイントが絞り込めます。

それでは、具体的にどんなポイントがターンオーバーが起きた際に有効なポイントとなるのか?

【溶存酸素量の多いポイント】

・水温が低い

・流れがある

・水生植物の周り

・風が当たるところ

・流れ込み

 

【水質の悪化がしづらいポイント・回復の早いポイント】

・流れがある

・水生植物の周り

・シャロー

・ハードボトム

 

 

【具体的なポイント】

・流入河川

・水路

・アシ等水生植物周り(奥)

・動いている水門

・ちょっとした流れ込みでもOK

・風下

・ハードボトムのシャロー

 

 

基本的に上記のような感じでポイントのセレクトをしていくことでターンオーバーを攻略できると思います。

 

 

その他の対応策としては、縦ストを狙うのも効果的です。

 

ターンオーバーで水が悪くなると、バスの活性が落ちますが、その際に縦ストに身を寄せて水の回復を待つ?のかどうかは分かりませんが、縦ストなどに身を寄せていることは多くなります。

八郎潟で言うと、杭やアシ、急深のブレイク、水門の壁際、橋脚などを釣ってきます。基本的には活性が低いのでスローな釣りを展開していくと効果的になります。

チャプター⑫八郎潟という最高の湖 ~秋編(9月~10月)~【加藤敏久】

筆者:加藤敏久

 

秋編(9月~10月)

秋の八郎潟を攻略

 

秋の釣りといえば皆さん何を思い浮かべますか?

秋といえば巻きモノですよね。それでは、なぜ秋=巻きモノなのか考えてみますが、秋になると水温が低下していきます。

 

水温が低下することでアオコが減り、バスにとって適水温となる為、行動量がUPしていきます。そして、冬に向けての体力作りの時期となり秋の荒食い(秋爆)が起こります。

 

このように秋になるとバスがベイトフィッシュを追うようになるので巻きモノでの釣果が上がってきます。

しかし、意外と秋を苦手としている方も多いのではないでしょうか?

巻きモノで釣れるから簡単だと思いがちの秋の釣りですが、苦手な人もいるのは何故なのか?

これはアフター回復の時期にも解説した事と同じで、バスが泳いでベイトフィッシュを捕食し始めると、夏まではストラクチャーに付いていた為に狙いやすかったバスが、ストラクチャーに依存しなくなるので狙いづらくなります。

つまり、釣り人が狙いやすい(見えているという意味)ストラクチャーにバスが依存しないので、喰わせるポイントが絞りづらくなる事でバスが釣りづらい、その結果で秋が苦手だという人が出てくるのです。

 

さらにもう一つ気を付けなくてはいけないのは、【秋=巻きモノ】という固定概念です。

秋といえば巻きモノでしょ!と言って巻きモノばかり投げていては良くありません。自然が相手という事を頭において、常に柔軟な発想と視点を持って状況判断をする必要があります。

 

その中の一つの選択肢として巻きモノがあり、秋は状況判断をした上で巻きモノが有効になるタイミングが多いので【秋=巻きモノ】となるのです。

 

秋だから巻きモノを使おう!と言うのではなくて、今日はローライトだから巻きモノを使おう!とか、バスが少し沖に出て捕食している感じだから巻きモノを使おう!と言った感じでルアーセレクトをしていくことが大切です。

どうしても「秋だから巻こう!」と、なりがちなので気を付けましょう。秋にワームで連発する事もありますし、アシ撃ちがパターンの時もあるのです。

結果的に【秋=巻きモノ】という固定概念があるから秋が苦手な人が多いのかもしれません。

秋は難しい?

上記のように秋が苦手な方は多いと思いますが、その要因のとしてもう一つ大きなモノがあります…

秋が深まっていくとターンオーバーが起きます!

表層の水が冷やされてその下にある温かい水と入れ替わる現象で、水面に泡が浮いたり、水が臭くなったりするので直ぐに分かると思います。

ターンオーバーが起こると急激な水質変化で一気にバスの活性はガタ落ち、これも秋を難しくしている要因ですね。

ターンオーバーが起こったら【秋=巻きモノ】とか言っている場合では無くなります。もし、ターンオーバーを無視して【秋=巻きモノ】というのを貫いていたら秋は極端に難しい季節になってしまいます。

バス釣りの基本はその日の状況をしっかり見極めてパターンを構築していくことですよね。

 

とは言え、好きなルアーで釣りたいといった気持ちも分かります。

バス釣りの楽しみ方は人それぞれ!でも、バスをもっと釣りたければ考えて釣りをしよう!という事です。

まとめ

秋と言えば【巻きモノ】と【ターンオーバー】ですが、どちらに対してもしっかりとした知識があれば八郎潟を攻略するのは難しくありません。

これまでの八郎潟に関する記事を読み解いてきた方なら秋の攻略法も想像がつくのではないでしょうか?基本的な知識の下、難しく考え過ぎずにシンプルに攻略していけばいいだけです。

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