チャプター⑩八郎潟という最高の湖 ~真夏編(8月~9月中旬)~【加藤敏久】
筆者:加藤敏久
真夏の八郎潟の攻略法をお伝えしたいと思います。
夏の八郎潟と言えば【アオコ】ですよね。アオコが発生して水温が20度後半になるとバスも釣り人もヘロヘロの状態…そんな状況を打破するための方法を解説していこうと思います。
真夏の八郎潟を攻略
真夏の八郎潟は先ほど言ったようにアオコとの闘いとなります。
そして、アオコを攻略することが真夏の八郎潟を攻略する事にも繋がります。
アオコの基礎知識
意外と知らないアオコの正体ですが皆さんご存じでしょうか?
【アオコ】
・植物プランクトン(ラン藻)が大量発生したもの
・悪臭がする
・抹茶色でドロドロ
・光合成をする→ほかの水草が光合成を出来なくなり繁殖できない
・浮き袋がある(浮いたり沈んだりする)
・富栄養化=窒素やリンなどの栄養物質が多く流入すると大量に増殖する
・溶存酸素量の減少原因=酸欠
・魚のエラに詰まり呼吸できなくなる可能性もある
上記のようなことを考えると、魚にとっては良いことがないですよね。更に、ラン藻の中には有毒な種類もあるようです…
ちなみに、大量発生原因の一つのリンですが、家庭用洗剤からの「有機リン」も含まれています。
アオコを避ける
アオコはバスにとっていい要素が無いことが分かったと思いますが、そう考えると、必然的にアオコを避けて釣りをすればいいという事ですね。
アオコは浮袋で浮き沈みは出来るのですが、他の移動はできないので、流れがあればその流れに乗って動きます。つまり、流れがあるところにはアオコが少ないという事になります。
流入河川や小さな流れ込み、水門が動いていればアオコが少ない可能性があります。
風によってアオコが集まるという事を考えると風上側や、風の吹き始めなら風が当たっている側の酸素量が増えるのでバスにとっては良い条件にもなります。水面はアオコに覆われていても水中の水が良い状況の時もあるのでしっかり見極める必要があるという事です。
真夏のバスの状況による釣り方
真夏の八郎潟は水温が30度くらいまで上がってしまう為、それだけでも釣りづらいのに加えてアオコ…
アオコに気を取られていると、アオコが少ないから釣りやすい!と思いがちですが、高水温も攻略しなくてはいけません。
夏のバスが好きなポイント
・シェード
・流れ
・酸素が豊富
・ベイトが多い
これに加えて、暑いので出来るだけ消耗したくない、動きたくないバスの行動量はアフター回復の時期に比べて激減していると考えていいと思います。
こうなってくると
・釣り方はどうしたらいいのか?
・メインのベイトは何なのか?
そういった事を考える必要があります。
まず、行動量が減っていて動きたくないという事を考えると、アフターの時期のように再び甲殻類を捕食するようになります。真夏の八郎潟ではアオコの上にエビが跳ねた跡が残っている事がありますが、その跡はバスに追われたエビが跳ねて逃げた跡なので目印になります。
この時期は全てのバスが甲殻類を捕食しているわけではなくベイトフィッシュを捕食している個体も存在しますが、そういったバスはどこでベイトフィッシュを捕食しているのでしょうか?
ベイトフィッシュを捕食しやすいタイミングは一日のうちで水温が最も下がる朝です。真夏は特に朝マヅメのタイミングにバスが捕食のすることが多くなり、日中は行動量が減ります。
つまり、日中はバスが居るけど喰わないという事が多くなります。真夏の八郎潟を攻略するにはこの居るけど喰わないバスをどうやって口を使わせるかがポイントになります。
とはいえ、居るけど喰わないバスの攻略法については早春の八郎潟攻略の時に既に解説済みです。
【居るけど喰わないバス=リアクション&喰わせ】これで攻略が出来ますよね。