チャプター⑰八郎潟という最高の湖 ~八郎潟におけるコバスと雷魚から分かる間違い!その2~【加藤敏久】
筆者:加藤敏久
今回は八郎潟で釣れるコバスについて考えていきたいと思います。
バスには変わりないから釣れないよりはいいのか?
でも、釣っても仕方ないとも思ってしまうコバスから何が得られるのか?
コバスも雷魚と同じ?
はじめに、八郎潟でいうコバスは何センチなのかは個人差もあるので、あえて今回の記事では記事内で言うコバスの基準を設定しておこうと思います。
八郎潟の場合はアベレージサイズが大きいので35センチでも小さく感じてしまうし、春の良い時期に35センチ以下のバスはほとんど釣れないので、コバスの基準を35センチに設定して解説していきます。
前回も書いたようにコバスも、雷魚もメインターゲットではないので、同じカテゴリー(外道)と考えていいと思います。(もちろんコバスもブラックバスですが、狙っている大きさではないという意味合いで)
それでは、雷魚とコバスが同じだと仮定すると以下の事はどう考えるべきなのか?という疑問が出てきます。
①雷魚はバスが減ったことによって釣れやすくなったと結論付けましたが、コバスの場合はどうなのか?
②雷魚が居るところにはバスは少ないので移動すべきと言いましたが、コバスの場合はどうなのか?
八郎潟でコバスが増えた謎?
八郎潟では夏以降、急激にコバスが釣りやすくなります。と言うのも、それまではアベレージサイズが釣れていたポイント・レンジ・釣り方でコバスが釣れてしまうのです。
この現象は年を追うごとに顕著になってきていると思っていました。
当初は、コバスが増えてきているのか?
コバスが増えてきているなら湖としては良い状態だな!と思っていましたし、みんながそう話していました。
しかし、よく考えてみると、果たして本当にそうなのか?
考えられる理由としては、雷魚と同じ現象があります。つまり、大きいバスが減ったことによってコバスが釣りやすくなった。
もしくは、純粋にコバスが増えた。
でも、もしコバスが純粋に増えただけなら、なぜ夏~秋にかけてばかり釣れるのか?個体数が増えていたら他の時期でももっと釣れて良いのではないか?むしろ釣れるはず…
私の個人的な見解では、雷魚と同じで大きいバスが減ったことによるものだと思っています。
夏になるとバスのポジションが変わる事が大きな要因で、大きなバスは条件が良いエリアへ移動します。そこで、もともと多くいたコバスなのか、増えたコバスなのかは定かではありませんが、コバスはそのまま釣り人が釣りやすいポジションに多く居るので釣れるのではないかと思います。
話がややこしくなってきたので、整理すると下記のようになります。
大きいバスが減少
↓
夏になると大きいバスは条件のいいエリア・ポイントに移動
↓
条件が良くないエリアには大きいバスは残らない(全体の個体数が少ない為)
↓
条件の良くないエリアにはコバスが残る(個体数が多いので残る個体もいる)
↓
条件の良くないエリアで釣りをしている人がコバスを釣る
この流れがあるからコバスが良く釣れるのではないかと思います。雷魚の時と同じような現象ですよね。
ちなみに上記の条件が良くないエリアと言うのは、それまでは好条件だったシャローなどを指しています。季節の進行とバスのポジションの変化に気づかないまま釣りをしていると陥ってしまいます。
結果的に言えば、コバスが増えたのかもともと多くいたのかは分かりませんが、この話においてその点は重要ではなく、大きいバスを探す指標としてどのようにとらえるかが重要だという事です。
コバスを目印にすることも可能
今までの事を踏まえるとコバスが釣れ始めたという事が様々な情報を与えてくれるという事が分かると思います。
しかし、雷魚の時と違うのは、コバスも同じブラックバスという事です。つまり、大きくエリアを変えなくても、その近くに大きいバスが居る可能性もあるし、大きくエリアを変えた方がいい場合もあるという事です。
例えば、同じエリアでもシャローにはコバスで、一段下のブレイクラインに大きいバスが居るとか、釣り方を変えると大きいバスが釣れるとか、カラーを変えると大きいバスが釣れるとか…様々な要因が考えられます。
逆に、コバスが釣れたという事はイコールで大きい意味での釣り方が間違っているという判断基準になります。
コバスが釣れた時点で、この場所でのこの釣り方は間違っているから修正する必要があるという目印になりますので、その釣りを続けずに先ほど挙げたように、レンジを変えたり、リグやルアー・釣り方を変えてみるといいでしょう。
それでもコバスが釣れたり、反応が無ければそもそもエリアが違っているので大きくエリアを変える必要があります。
コバスをたくさん釣って楽しければいいのですが、もっとクオリティの高いバスを探した方が八郎潟を楽しめると思いますので、コバスに満足せず是非クオリティフィッシュ探しにチャレンジしてみてください。
まとめ
前回と今回の記事では、雷魚とコバスが釣れた時にどのような判断をすべきなのか、そのまま同じエリアで同じ釣りを続けるのは思考停止につながる危険性があるので注意してほしいと思い書きました。
常に疑問を持ち、考えることで小さなヒントをストロングなパターンに結び付けられるのもバス釣りなので、様々な情報に惑わされずに柔軟な思考で夏以降の八郎潟を攻略してもらえたらと思いますので今回の記事が少しでも読者の皆様の参考になればと思います。
八郎潟西部承水路 2020年6月7日の釣果情報
連日の暑さから一転して、ちょっと肌寒い日曜日の朝を迎えました。
まだまだ6月ですので、夏の装いではちょっと辛い日もございますので油断は禁物!少し注意が必要ですね!
さてさて、すっかり打撃月間な八郎潟!とりあえずバイトが欲しいのであれば素直に打っていくのが間違いなさそうです!
アシが青々と成長してきているので、しっかりとしたタックルセッティングはもちろんのこと、掛けたらロッドを立てて、リールを巻くのを止めずに一気に巻き出すのは鉄則ですよ!
杉原さんは・・・
前回出船時は昼から大荒れになり早上がりとなってしまいましたが、前回の分も含めてしっかりと釣っていらっしゃいました!リベンジは果たせましたね!
清水さんは・・・
打撃月間をすっかり攻略!お昼でもう満足だったようです!季節先行型の展開を探し出してみるのも面白いかもしれませんよ!
須田さんは・・・
前回に引き続き、この日もエース級ワーム類ボックスが大活躍!だんだんと釣るのが難しくなってきた類のコンディションの良いバスを早々にキャッチしていらっしゃいました!
ハーロックガイド高橋さんと出船したYUKIさんは・・・
人生初ボートからの人生初バス!シャッドテールワームでメモリアルな一匹をキャッチしていらっしゃいました!深い深いバスフィッシングの沼にようこそですね!
TAIKIさんは・・・
今年のレンタル回数ナンバーワン!しっかりと自分のスタイルで毎回狙い通りのバスを釣っています!TAIKIさんの探究心は本当に見習わなければなりません!お見事でございます!
本日出船中のワタナベさんは・・・
ヘルニアでちょっと動きがぎこちなく辛そうなワタナベさんでしたが、出船早々にして早速釣果報告を頂きました!まだまだ時間はございますので、さらなる釣果を期待していますよ!ボートから落ちないでくださいね!
そんなんこんなんで、6月の打撃月間は継続中でございます!コンスタントに釣りやすい楽しい季節でのすので、お見逃しのないように!
チャプター⑯八郎潟という最高の湖 ~八郎潟におけるコバスと雷魚から分かる間違い!その1~【加藤敏久】
筆者:加藤敏久
今回の記事はタイトルにもある通り八郎潟で釣れるコバスと雷魚にフォーカスして、コバスと雷魚がなぜ釣れるのか?
そして、なぜそれらを釣る人、釣らない人が居ることを考えていきます。
コバスや雷魚が釣れたら要注意
八郎潟で釣りをしていると基本的にはアベレージが40センチ以上で1キロオーバーです。
800gでは少し小さいな…と言った感じですが、夏以降になるとそれよりも小さい30センチ前後かそれ以下のコバスが良く釣れるようになり40センチオーバーを釣るのが簡単では無くなります。
雷魚については、いつ頃から釣れ始めるのかは定かではないのですが、八郎潟でのバス釣りにおける外道として最もよく釣れる魚です。
雷魚は釣った後の対応が大変なので出来るだけ釣りたくない外道ですよね…
コバスと雷魚はいわばメインターゲットではない魚としては同じカテゴリー(外道)と考えていいでしょう。
なぜなら、コバスや雷魚が釣れるエリアではアベレージサイズのバスはあまり釣れないからです。
八郎潟に雷魚が増えた謎
私が八郎潟に通っていた数年間のうちに、年を追うごとに雷魚が釣れることが非常に増えてきました。
そこで疑問が…
【なぜそんなに雷魚を釣るのか?】
そもそも、雷魚を釣る人が増えてきたという事は、雷魚自体が増えてきたのか?
雷魚を釣っていた人は、雷魚が増えたと思っていたようですが、それなら私にも釣れるはず(私はほとんど雷魚を釣ったことが無い)。
つまり、雷魚自体が大量発生しているわけではないという事です。
ではなぜ雷魚が良く釣れるようになったのか?
私の行きついた答えは【バスが減ったから】というものです。
バスが減って雷魚が釣れる?
バスと雷魚では様々なところが違っています。
スポーニングのタイミングもズレているし、呼吸法まで違います。捕食するものは似ていますが、だからと言って仲良く一緒に生活しているわけではありません。
それでは【バスが減って雷魚が釣れる】という私が立てた仮説について解説していきます。
そもそも八郎潟と言う湖に対してバスはオーバーキャパシティーだった過去があり、そこから様々な要因でバスは減り続けていきました。
バスが多すぎた過去には、どうしてもバスと雷魚は同じエリア・ポイントに居ることが多くなってしまいます。
すると、そこで釣りをしていた場合、行動力・行動範囲が広い魚の方が釣れてくるわけで、それがバスでした。
それに、雷魚とバスの数の割合も全然違っていて、たとえば、同じエリアに雷魚1匹に対してバスが10匹居たら、行動力などが同じだったとしてもバスが釣れる確率は高くなりますよね。
以上のような現象があったので今まで雷魚が釣れることが少なかったのですが、どんどんバスが減少することで、バスと雷魚はポイントを共有することも減り、雷魚が釣れる確率も上がってきたのだと思います。
この【バスが減って雷魚が釣れる】理論は八郎潟西部シェルターマリンの池田さんとも話したことがあり、やはり池田さんも同じ意見でした。
雷魚を目印にすることも可能
上記の事から考えると現在の八郎潟では雷魚が居るところではバスが居ないのではないか?居てもそんなに多く居ないことは想像がつきます。
つまり、雷魚が釣れたら、そのエリアが間違っていると考えていいです。
バスにとってはもっといい条件のエリアが存在していてそこに多くのバスが居る可能性があるのだと判断してエリアを移動すべきだと思います。
実際に過去の私は雷魚をほとんど釣っていないけれどバスは釣れる。
ある人は雷魚は釣れるけどバスはほとんど釣れない…
バスが釣れない人の話を聞くと、やはり全然違うエリアで釣りをしていました。
雷魚ばかり釣れて嫌だな~。
と思っている方は逆に、【雷魚=エリアが間違っているからポイント移動】の目印として利用しよう!と考えを変えればいいと思います。
ちなみに、雷魚をよく釣る人と、あまり釣らない人がいます。
答えは既に出ていますが、この記事を読んだ雷魚をよく釣るという人は、私が書いている八郎潟のブログ記事を読んでしっかり考えて、今までとは違った視点でバスを探してみると良いと思います。