実のところボート屋はシーズン中より冬の方が忙しいです。2022年度のシーズン開幕に向けてレンタルボートやらカスタムボートやら、新規オーダー頂いているボートの制作でマリーナスタッフは超忙しい日々を送っています。今年は艇庫を新造した為、この冬ピットガレージの引っ越しなども控え全部のタスク完了できるかな?といったところ。
そんなオフリミット中の八郎潟西部承水路ですがカスタムボートプロジェクトは着々と進んでいます。
【カスタムボートプロジェクト#37】
前回のブログカスタムボートプロジェクト#36でエンジンのリギングが完了した黒のフィッシャーFX-18。早速、伊藤くんと池ちゃんが湖上でエンジンの慣らしも兼ねてドライブしました。
今回のカスタムのハイライトの1つでもあるエンジンスズキDF150マットブラック、重量がマーキューリーEFI2ストロークエンジンよりも60kgほど重くなってます。気になったていたのはボートの浮姿勢です。もともとスタンヘビーなボートだったのでスズキDFエンジンを乗せるにあたってとても気になるところ。最終的にパワーポールの取り付け予定もあるのでスタッフみんなであーでもないこーでもないと色々と考えました。
まだ、完全にリギングは完成していないのでなんともいえませんが取り敢えず今回の走行テストでの走りはとても良かったです。気になっていた浮姿勢も特に気にはなりませんでした。
写真はもう一艇ある白いフィッシャーの写真ですが後方のアクセスハッチの中はこんな感じ。巨大なガソリンタンクがリアのスペースのほとんどを占領しています。現代の4ストローク、特にスズキのエンジンの燃費はとても良いはずなのでこのサイズのガソリンタンクは必要ないと判断してこの巨大なガソリンタンクを小さいサイズのタンクに交換することにしました。これでパワーポールの駆動ユニットを設置するスペースも確保できるはず。
大掛かりな作業になるので少々悩みましたがガソリンタンクの交換に挑戦する事にしました。
取り外したガソリンタンクがこれです。
そして新しく入れ替えるガソリンタンクがこれ。
容量は120リッター→60リッターとなり半分の容積になった事でリアのフロア下スペースもスッキリしました。
ホースの取り回し作業には一苦労しましたが納得のいくレイアウトとホーシングにまずは一安心です。で、この状態でボートの走行テストを行ったわけです。
プレーニングもあっという間で走行も力強くて、とても静かだったスズキDF150マットブラック。この後、作業が進んでフロントのモーターの取り付けが完了したらバッテリーを3個積んでもう一回、ボートの浮姿勢と走行テストを行って問題なかればさらにはパワーポールを取り付けた状態でボートの浮姿勢のチェックと走行テストを行います。
まだまだ作業が続きますがその様子は引き続き完成までカスタムボートプロジェクトで報告して行きますのでご興味のある方は是非、ブログ【カスタムボートプロジェクト】をチェックして見てください。