筆者:加藤敏久
⑫秋編(9月~10月)
秋の八郎潟を攻略
秋の釣りといえば皆さん何を思い浮かべますか?
秋といえば巻きモノですよね。それでは、なぜ秋=巻きモノなのか考えてみますが、秋になると水温が低下していきます。
水温が低下することでアオコが減り、バスにとって適水温となる為、行動量がUPしていきます。そして、冬に向けての体力作りの時期となり秋の荒食い(秋爆)が起こります。
このように秋になるとバスがベイトフィッシュを追うようになるので巻きモノでの釣果が上がってきます。
しかし、意外と秋を苦手としている方も多いのではないでしょうか?
巻きモノで釣れるから簡単だと思いがちの秋の釣りですが、苦手な人もいるのは何故なのか?
これはアフター回復の時期にも解説した事と同じで、バスが泳いでベイトフィッシュを捕食し始めると、夏まではストラクチャーに付いていた為に狙いやすかったバスが、ストラクチャーに依存しなくなるので狙いづらくなります。
つまり、釣り人が狙いやすい(見えているという意味)ストラクチャーにバスが依存しないので、喰わせるポイントが絞りづらくなる事でバスが釣りづらい、その結果で秋が苦手だという人が出てくるのです。
さらにもう一つ気を付けなくてはいけないのは、【秋=巻きモノ】という固定概念です。
秋といえば巻きモノでしょ!と言って巻きモノばかり投げていては良くありません。自然が相手という事を頭において、常に柔軟な発想と視点を持って状況判断をする必要があります。
その中の一つの選択肢として巻きモノがあり、秋は状況判断をした上で巻きモノが有効になるタイミングが多いので【秋=巻きモノ】となるのです。
秋だから巻きモノを使おう!と言うのではなくて、今日はローライトだから巻きモノを使おう!とか、バスが少し沖に出て捕食している感じだから巻きモノを使おう!と言った感じでルアーセレクトをしていくことが大切です。
どうしても「秋だから巻こう!」と、なりがちなので気を付けましょう。秋にワームで連発する事もありますし、アシ撃ちがパターンの時もあるのです。
結果的に【秋=巻きモノ】という固定概念があるから秋が苦手な人が多いのかもしれません。
秋は難しい?
上記のように秋が苦手な方は多いと思いますが、その要因のとしてもう一つ大きなモノがあります…
秋が深まっていくとターンオーバーが起きます!
表層の水が冷やされてその下にある温かい水と入れ替わる現象で、水面に泡が浮いたり、水が臭くなったりするので直ぐに分かると思います。
ターンオーバーが起こると急激な水質変化で一気にバスの活性はガタ落ち、これも秋を難しくしている要因ですね。
ターンオーバーが起こったら【秋=巻きモノ】とか言っている場合では無くなります。もし、ターンオーバーを無視して【秋=巻きモノ】というのを貫いていたら秋は極端に難しい季節になってしまいます。
バス釣りの基本はその日の状況をしっかり見極めてパターンを構築していくことですよね。
とは言え、好きなルアーで釣りたいといった気持ちも分かります。
バス釣りの楽しみ方は人それぞれ!でも、バスをもっと釣りたければ考えて釣りをしよう!という事です。
まとめ
秋と言えば【巻きモノ】と【ターンオーバー】ですが、どちらに対してもしっかりとした知識があれば八郎潟を攻略するのは難しくありません。
これまでの八郎潟に関する記事を読み解いてきた方なら秋の攻略法も想像がつくのではないでしょうか?基本的な知識の下、難しく考え過ぎずにシンプルに攻略していけばいいだけです。