筆者:加藤敏久
今回は八郎潟で釣れるコバスについて考えていきたいと思います。
バスには変わりないから釣れないよりはいいのか?
でも、釣っても仕方ないとも思ってしまうコバスから何が得られるのか?
コバスも雷魚と同じ?
はじめに、八郎潟でいうコバスは何センチなのかは個人差もあるので、あえて今回の記事では記事内で言うコバスの基準を設定しておこうと思います。
八郎潟の場合はアベレージサイズが大きいので35センチでも小さく感じてしまうし、春の良い時期に35センチ以下のバスはほとんど釣れないので、コバスの基準を35センチに設定して解説していきます。
前回も書いたようにコバスも、雷魚もメインターゲットではないので、同じカテゴリー(外道)と考えていいと思います。(もちろんコバスもブラックバスですが、狙っている大きさではないという意味合いで)
それでは、雷魚とコバスが同じだと仮定すると以下の事はどう考えるべきなのか?という疑問が出てきます。
①雷魚はバスが減ったことによって釣れやすくなったと結論付けましたが、コバスの場合はどうなのか?
②雷魚が居るところにはバスは少ないので移動すべきと言いましたが、コバスの場合はどうなのか?
八郎潟でコバスが増えた謎?
八郎潟では夏以降、急激にコバスが釣りやすくなります。と言うのも、それまではアベレージサイズが釣れていたポイント・レンジ・釣り方でコバスが釣れてしまうのです。
この現象は年を追うごとに顕著になってきていると思っていました。
当初は、コバスが増えてきているのか?
コバスが増えてきているなら湖としては良い状態だな!と思っていましたし、みんながそう話していました。
しかし、よく考えてみると、果たして本当にそうなのか?
考えられる理由としては、雷魚と同じ現象があります。つまり、大きいバスが減ったことによってコバスが釣りやすくなった。
もしくは、純粋にコバスが増えた。
でも、もしコバスが純粋に増えただけなら、なぜ夏~秋にかけてばかり釣れるのか?個体数が増えていたら他の時期でももっと釣れて良いのではないか?むしろ釣れるはず…
私の個人的な見解では、雷魚と同じで大きいバスが減ったことによるものだと思っています。
夏になるとバスのポジションが変わる事が大きな要因で、大きなバスは条件が良いエリアへ移動します。そこで、もともと多くいたコバスなのか、増えたコバスなのかは定かではありませんが、コバスはそのまま釣り人が釣りやすいポジションに多く居るので釣れるのではないかと思います。
話がややこしくなってきたので、整理すると下記のようになります。
大きいバスが減少
↓
夏になると大きいバスは条件のいいエリア・ポイントに移動
↓
条件が良くないエリアには大きいバスは残らない(全体の個体数が少ない為)
↓
条件の良くないエリアにはコバスが残る(個体数が多いので残る個体もいる)
↓
条件の良くないエリアで釣りをしている人がコバスを釣る
この流れがあるからコバスが良く釣れるのではないかと思います。雷魚の時と同じような現象ですよね。
ちなみに上記の条件が良くないエリアと言うのは、それまでは好条件だったシャローなどを指しています。季節の進行とバスのポジションの変化に気づかないまま釣りをしていると陥ってしまいます。
結果的に言えば、コバスが増えたのかもともと多くいたのかは分かりませんが、この話においてその点は重要ではなく、大きいバスを探す指標としてどのようにとらえるかが重要だという事です。
コバスを目印にすることも可能
今までの事を踏まえるとコバスが釣れ始めたという事が様々な情報を与えてくれるという事が分かると思います。
しかし、雷魚の時と違うのは、コバスも同じブラックバスという事です。つまり、大きくエリアを変えなくても、その近くに大きいバスが居る可能性もあるし、大きくエリアを変えた方がいい場合もあるという事です。
例えば、同じエリアでもシャローにはコバスで、一段下のブレイクラインに大きいバスが居るとか、釣り方を変えると大きいバスが釣れるとか、カラーを変えると大きいバスが釣れるとか…様々な要因が考えられます。
逆に、コバスが釣れたという事はイコールで大きい意味での釣り方が間違っているという判断基準になります。
コバスが釣れた時点で、この場所でのこの釣り方は間違っているから修正する必要があるという目印になりますので、その釣りを続けずに先ほど挙げたように、レンジを変えたり、リグやルアー・釣り方を変えてみるといいでしょう。
それでもコバスが釣れたり、反応が無ければそもそもエリアが違っているので大きくエリアを変える必要があります。
コバスをたくさん釣って楽しければいいのですが、もっとクオリティの高いバスを探した方が八郎潟を楽しめると思いますので、コバスに満足せず是非クオリティフィッシュ探しにチャレンジしてみてください。
まとめ
前回と今回の記事では、雷魚とコバスが釣れた時にどのような判断をすべきなのか、そのまま同じエリアで同じ釣りを続けるのは思考停止につながる危険性があるので注意してほしいと思い書きました。
常に疑問を持ち、考えることで小さなヒントをストロングなパターンに結び付けられるのもバス釣りなので、様々な情報に惑わされずに柔軟な思考で夏以降の八郎潟を攻略してもらえたらと思いますので今回の記事が少しでも読者の皆様の参考になればと思います。