【八郎潟西部承水路からのお願い】〜手遅れになる前に考えて行動しよう~

何度も同じ事を書くな、と言われそうですが手遅れになってしまう前にどうしてもと言う思いから私の意見や考えをここにまとめておこうと考えてこのブログをかきます。

2023年3月初旬に当マリーナのある八郎潟西部承水路にてとあるトーナメント団体と称するグループがトーナメント開催(エレキ戦)の考えがあると言う内容の記事をSNSで読みました。

以前より私は断固として八郎潟西部承水路でのトーナメント開催に反対の立場をとっており、今回も以下の理由で断固反対と言う考えです。

私の考えは以下のとおりです。

①東北に位置する八郎潟は毎年4月後半から7月下旬あたりまで魚達の産卵活動が行われています。

この期間に検量の為にキャッチした魚をライブウェルに入れてマリーナまで持ち帰ったり移動させてしまう事は近年激減している魚達の減少に更なる拍車をかけてしまいます。

②試合(大会)となれば多くの参加者によるボートが西部承水路に浮かぶ事になりますが西部承水路の川幅は狭く水深が十分なエリアめ限られています、またシーズン中の週末ともなれば多くのアングラーで賑わい、レジャーで訪れたアングラーとトーナメントに参加する競技者の間でのトラブルやボートによる水上事故などが懸念されます。

③大会ともなると30台から40台(またはそれ以上)の車が簡単に集まってしまいますが八郎潟西部承水路周辺にはそれらを十分にストックする駐車場はありません。更に試合会場となり得る場所にもトイレ施設や上水道、下水道などのインフラ設備が整っている場所は見当たりません。

魚に与えるダメージについてはたとえ産卵時期を外しての開催であっても水深が浅く川幅が十分でない西部承水路では相当なダメージが考えられます。仮に30艇の出船で各艇が3匹づつキャッチすれば1日で90匹、2日間で180匹、プラクティスで釣ってしまう魚も含めると短期間で相当数の魚達がダメージを受けてしまいます。

⑤2023年3月13日時点で前出のトーナメント団体と称するグループからは当マリーナを含めおそらく近隣の住民、企業には何の事前申入れも説明もありません。特に当マリーナはシーズン中の週末ともなれば遠征でマイボートを牽引されてくるお客様、ご自身のボートを駐艇されておられるお客様、レンタルボート利用のお客様らが八郎潟西部承水路にボートを浮かべ楽しみます。更には岸から釣りを楽しむアングラー、個人やお仲間らでカヤック、フローターを使い西部承水路を楽しむ方々も散見されます。これらの事情を踏まえ、近隣の住民、企業、当マリーナにも事前の申入れがあって当然ではないかと考えます。

⑥八郎潟は東部承水路、西部承水路、残存湖そしてそれらに流れ入る複数の河川から構成されている東北随一の広大なフィードです。どうしてもトーナメントを開催して楽しみたいと言う考えの場合は他にもっと開催に適した時期、会場、駐車場、そして衛生管理の行き届いたトイレなど上下水道等のインフラ設備が整ったエリアをまず最初に探すべきだと私は考えます。

《最後に…..》

私の知る限りここで述べたトーナメント団体と称するグループには複数の協賛メーカーや企業が名を連ねております。また、参加者の中にはこれらのメーカーや企業からサポートを受けて参加されている方も見られます。本来メーカーサポートを受け活動をしているアングラーは釣り人達の手本となるべき存在なのではないのでしょうか?この機会に是非とも私が懸念している今回の事柄について考えて頂きたいものです。

株式会社トリマージェイピー

マリン事業部

シェルターマリン

代表取締役 島村勝也

2011年より自身の趣味であるボートフィッシングで八郎潟に毎月のペースで東京から通うようになりました。地元住民の方々や地元の企業と交流するうちに縁あって当マリーナのある男鹿市野石橋周辺の土地を取得、2018年よりシェルターマリンを開業その後、秋田県男鹿市に事業登録も済ませ現在に至っております。

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