ここ数週間、私がインターネットメディアを使い皆さまにお伝えしてきた私自身の考え「八郎潟西部承水路における産卵時期のライブウェル使用禁止と無用のトーナメント開催反対」についてですが2023年3月22日に秋田県のトーナメント団体と称するグループ公式ホームページに2023年7月1日、八郎潟西部承水路においてトーナメント開催(エレキ戦)が開催されるという記事があがりました。
私自身が矢面に立つ覚悟と自身の主義主張について初志貫徹の思いでこの記事を書きます。
東北の秋田県に位置する八郎潟は東京都にある山手線の外周に匹敵する広大な農業用水の為に作られた人造湖です。
東部承水路、西部承水路、残存湖からなる構成で湖の東側には複数の河川が流れ込んでいる東北屈指のフィッシングフィールドでもあると思います。
かつては北の楽園と呼ばれた時期もあり全国から多くの釣り人を集めた八郎潟ですが近年は魚達の激減により以前のような賑わいは見られません。
魚達が少なくなってしまったのにはさまざまな理由が考えられ決して釣り人だけの責任ではない事については私も承知をしております。
しかし釣り人に出来る事がまだ少なからずあると言う考えから今回の私自身の主義主張にいたっております。
八郎潟西部承水路は八郎潟全体でみればまだまだ魚影が濃く残っておりある意味での最後の楽園とも考えられます。
そんな八郎潟西部承水路で魚が釣れるからと言う理由で大勢のトーナメント愛好者が集まりわざわざトーナメントを行う必要があるのでしょうか。
大会ともなれば単日で30艇以上の釣り船が湖にでて試合での好成績を求め我先にと大勢の競技者がレジャーで訪れた釣り人達をよそに釣果を競います。
また関係者やギャラリーを含めると50人、いや100人以上の人が八郎潟西部承水路にあつまりその多くは県外ナンバーの車に乗ってやってきます。
当然トイレや手洗い所、ゴミ箱などあるはずもなく混乱が安易に予想されます。
7月1日の開催との事ですがこの時期は多くの釣り人、水辺でレジャーを楽しむ人々で普段静かな八郎潟西部承水路も一時の賑わいを見せる時期です。
また、この時期東北においてトーナメントの対象魚は産卵期最後のステージにあります。
スポーニングベッドでハッチしたフライ(稚魚)を雄の魚が見守っているとても大事な一連の産卵活動最後のステージにあたり当然、競技に参加する釣り人はこの事を知っているはずです。
競技者はもとより、自称トーナメント団体を名乗るグループ、そして協賛のメーカー各社の皆様に今一度、八郎潟西部承水路でのトーナメント開催について思い止まって頂きたいと考えます。
株式会社トリマージェイピー
マリン事業部 シェルターマリン
代表取締役 島村勝也
2011年より自身の趣味であるボートフィッシングで八郎潟に毎 月のペースで東京から通うようになりました。
2018年よりシェルターマリンを開業そ の後、秋田県男鹿市に事業登録も済ませ現在に至っております。