チャプター⑱八郎潟という最高の湖 ~餌でバスを絞り込む~【加藤敏久】

筆者:加藤敏久

⑱餌でバスを絞り込む

今回は八郎潟においての釣りを最も簡単にする方法をご紹介したいと思います。

実際に私は今回ご紹介する内容を意識して釣りをすることで多くの成果を上げることが出来ました。かなり有効な考え方なので覚えておくと役に立つと思いますよ。

 

大きく分けて2種類の餌を意識することで釣果UP

 

八郎潟で釣りをする際に、皆さんはどんな事をイメージしてルアーをセレクトしていますか?

 

初心者から中級者に意外と多いのは、ルアーありきで餌をイメージしてしまう事です。

例えば、「お気に入りのクロー系のルアー使ってみようかな」「最近買ったクロー系のルアー使ってみよう」と言ってクロー系のルアーをセットしてから、クロー系のルアー=甲殻類(ザリガニ)をイメージしているから、これを使うならあのポイントに投げてずる引きだな!と言った感じです。

 

上記に様に、ルアーありきの思考になりがちです。

 

釣り人が使いたいルアーではなく、バスが何を捕食しているのかを考えて、それに合わせていくのがパターンフィッシングの基本なので要注意です。

 

 

まあ、そんなこと当たり前だよ。と思う方が多いと思いますが、ここからが本題です。

 

皆さんに考えて頂きたいのは、エリア・ポイント・ルアーを選択する際に何を基準に決めていますか?

 

 

 

 

中級者から上級者の方はおそらく『季節・状況に合わせてバスがどこで何を喰っているかを考えて決めている』と思います。

 

 

例えば、春はワカサギが産卵のためにシャローに多くなるからワカサギっぽいルアーを使う。エリア選択はもちろんワカサギが多く集まるエリアで、風が吹いていれば、弱ったワカサギが風で寄せられて表層付近を漂っている可能性が高いから、ウィンディーサイドでミドストかノーシンカーを漂よわせたり、ジャークベイト等でをバスに喰い上げさせて釣る。

 

こんな感じの予測の下でエリアやルアーを選択するのではないでしょうか?

 

 

シーズンを通してこの考え方が出来て、しっかりバスの行動が追えて釣り続けられる上級者の方は素晴らしいと思います。

 

今回は、初心者から中級者に向けた攻略法があるのでご紹介します。

 

まず、八郎潟のバスが捕食している餌を大きく分けて二種類に分類します。

 

【小魚系】と【甲殻類系】です。

 

 

小魚系を意識するのか?甲殻類系を意識するのか?

 

初めに、正解を言いますが、最も簡単に八郎潟を攻略するポイントは【甲殻類系】をイメージすることです。

 

 

低水温に弱い甲殻類は早春と晩秋は動きが少ない(冬は冬眠する)のでその時期は有効ではないですが、それ以外の春~秋にかけてバスは良く捕食していますので有効です。

 

それでは、なぜ甲殻類を意識して釣った方が釣りやすくなるの?

 

これまで書いてきた八郎潟攻略の記事を読んでいる方なら分かると思いますが、多くのタイミングで甲殻類が捕食の対象になりやすい湖だという事が分かります。

 

スポーニングが終わって、体力回復の際に捕食しやすい甲殻類を食べて体力を回復します。

夏は水温が上昇したりアオコが大量発生するので、行動力が減り捕食しやすい甲殻類を食べます。

秋はターンオーバーで活性が下がり、捕食しやすい甲殻類を食べます。

 

もちろん小魚を食べている個体は相当数いると思いますが、バスにとって手軽に食べられるファストフード的な餌が甲殻類なのではないか?と思います。

 

ファストフードを攻略

 

ファストフード的な甲殻類ですが、釣り人にとっては小魚系と比べてかなり狙いやすいのはお分かりでしょうか?

 

甲殻類の居る場所は、見えるストラクチャーです!

 

もちろん見えないところにもかなりの数が居ると思いますが、釣り人から見えるアシや杭、リップラップの隙間、水門等の壁面など、非常に分かりやすく狙いやすいポイントに甲殻類はくっついています。

 

シーズナルパターンを考えてみると、どの時期にどこのファストフード店が人気になるのかが分かると思います。

 

季節ごとの人気店の近くには多くのバスが居る、考え方としては超簡単ですよね。

 

なぜ小魚系を無視するのか?

 

極端に言ってしまえば小魚系は無視しても良いと思います。

なぜなら、魚は泳ぎます(笑)

 

つまり、どのレンジを泳いでいて、バスはどこでどんな感じでどの小魚を喰っているのか?それを理解(イメージ)していないと、パターンは構築できないからです。

 

 

例を挙げると、クランクベイトで2匹釣れて、その後スピナーベイトでも1匹釣れたから今日は巻きモノがパターンだ!と言う人が居たら、それが本当にパターンだと思いますか?

 

喰わせるレンジやポイントがあって意図的に喰わせているならパターンでしょうが、それならもっと釣れるだろうしパターンとしては弱いです…一日中巻き続けてたまたま3匹釣れただけなのではないか?

 

これが、早春や晩秋の数が釣れない時期ならパターンとして考えられますが、それ以外の時期ならパターンとして弱過ぎですよね。

 

上記の事を考えると、小魚系を捕食しているバスでパターンを組むのは甲殻類系よりもちょっと難易度が上がる事が分かると思います。

 

まとめ

私も実践していた甲殻類を意識した釣りは、まず甲殻類がどのエリアに多いのか?どんなところに居るのか?を知ることから始まります。

 

普段釣りをしながら、このストレッチにはエビが跳ねた跡が多いな…とか、夏は水門の壁面に甲殻類がたくさんへばりついているな…とか、このエリアのアシにザリガニがたくさんいるけど、あっちのアシには居なかったな…と言ったように今までよりも甲殻類を意識して釣っていくとエリア選択・ポイント選択がより明確なものになります。

 

泳ぎ回る小魚よりもいつでも手軽に食べられるファストフード(甲殻類系)をバスが捕食している。バスも人間と同じでファストフードが好きという事ですね!

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