チャプター②八郎潟という最高の湖 ~早春編3月から4月~【加藤敏久】

筆者:加藤敏久

八郎潟を攻略

八郎潟を攻略するためにどんなところに気を付けるべきなのか?

季節に合わせた魚の探し方・パターンの構築方法を解説していこうと思います。

早春の八郎潟攻略のポイント

まずは早春(まだ越冬傾向にある)の八郎潟を攻略していこうと思います。八郎潟は冬の間は結氷するのでその氷が解けてボートが出せるようになったらシーズン開幕です。

ちなみにオカッパリの場合は凍りづらい水路があり、その辺りは釣れるようなので、その中でもある程度の水深があったり、水温が高い場所を探して回ればバスに出会えると思います。

 

この時期の特徴は【バスは居るんだけど喰わないだけ!】という事です。

低水温でバスの活性は非常に落ちていますので下手に移動を繰り返すよりも、可能な限りバスがいるであろうポイントを絞り込んでそこで粘った方が釣果は出ると思います。

上記のことはボートでもオカッパリでも同じで、ポイントを絞り込んだら、何度もバスの目の前にルアーを通すことをイメージしてやることが大切なのでお忘れなく。それと、いるけど喰わないバスが口を使いやすくなるタイミングというものも存在します。

居ても喰わないバス?

居ても食わないバスに対して粘り勝ちするのにはいくつかのタイミングをとらえれば確率が上がります。それは気象変化と水温の変化です。

 

例えば

・急に曇ったり太陽が出たタイミング

・急に風が吹き出したタイミング

・水温のことを考えると、朝マズメより夕マズメの方良い

以上のように気象的な変化でバスにスイッチが入るのでこのタイミングは逃さないようにしましょう。逆に意識してない状態で釣れた場合によく考えてみると上記のような変化が起こっていたりするので頭の片隅にでも置いておくといいと思います。

もちろん上記以外でも様々なタイミングでバスにスイッチが入ります。

例えばベイトフィッシュが回遊してきたりとか、急に流れが発生したりとか…

そういった小さな変化に特に敏感になっているので釣り人側も敏感になっておく必要があります。

 

バスのポジションを意識した釣り方。

次に早春のバスは越冬場所から徐々に浅い方へ移動していきます。

なぜ浅い方に移動するのか?

これは皆さんわかると思いますが、スポーニングのためです。

スポーニングの適水温になるまでにバスたちは水温が安定していたりして居心地のよかった越冬場所から少しずつ餌を食べながらシャロー(スポーニングエリア)を目指していきます。

越冬場所とスポーニングエリアの間にある数か所のコンタクトポイント(セカンダリーポイント)と言われる場所を行ったり来たりしながら水温が上がるのを待っています。

そして、バスは水温が上がるのを待ちながらスポーニングに向けた体力作りを兼ねて大量に餌を食べます。そのタイミングで大量に餌を食べるバスがたくさん釣れるのが春爆と言うやつですね。

春のバスの基本行動としてシャロー(スポーニングエリア)を目指して行動していきます。つまり目線は上向き傾向にある為、この段階になるとボトムの釣りよりも中層の釣りが有効になるのはこの為だと思います。

春と言えば、ジャークベイトだったり、ミドストだったりという釣りが定番で釣果が出ると思いますが、両方ともボトムの釣りではないですよね。バスがどこのレンジに意識が向いているのかを考えた釣りをするのが大切です。

シャロー=スポーニングではない

ここで気を付けなくてはいけないのは、スポーニングエリアにバスが入ってきても即スポーニングになるわけではありません。条件がそろっていれば考えられますが、「スポーニングエリアでバスが釣れたから=スポーニングが始まっている」ではないです。

少しずつシャローに上がっていきスポーニングエリアに到達しても水温が低かったりで条件がそろわなければスポーニングはしません。なぜなら孵化の可能性が低くなることと、孵化までの時間が多くかかってしまうのでリスクが高いのです。条件が整った状態で可能な限りリスクが少なくなってからスポーニングが行われます。

よく、スポーニングの第一弾が始まった。なんていう方がいますが、実際は定かではありません…ネストを何個も確認した場合はそうでしょうが、そうでもないのになぜか第一弾が始まったと言いたがりの人が多い気がします。

そういった情報に惑わされないように気を付けた方がいいですし、しっかり自分で判断できるようになれば魚のポジションや状態がわかるので釣果にも繋がります。第一弾が始まったと言った人でその後の釣果に恵まれていない人は情報に惑わされているという事ですので状況の把握をしっかり行ってバスを探しましょう。

上がり口を探す

それでは八郎潟の場合はどうかというと、まずはスポーニングエリアに上がる上がり口を見つける必要があります。簡単に言うなら、ディープからシャローに緩やかに上がるポイントです。リップラップの中にある水中岬やちょっとした張り出しで、その付近にアシやガマがあるとさらに良いですね。シャローに上がった後に身を寄せられるストラクチャーがあると上がり口になりやすくバスも多くいるはずです。

そういったポイントを何カ所か見つけておけば早春のバスの攻略がイージーになりますしスポーニング終盤までバスの行動を追い続ける事が可能だと思います。

まずは、スポーニングエリアとその近くにある上がり口。そして、その付近にあるコンタクトポイントを探すことから始めましょう。

八郎潟の経験値がある方ならスポーニングエリアは大体想定できますし、あのエリアはネストが多かったな。というポイントがわかっていると思いますのでそこから逆算して推測してみると上がり口などが見えてくるでしょうし、実際に探しやすくもなると思いますのでチェックしてみるといいですよ。

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