筆者:加藤敏久
早春のバスは居るけど喰わない事や、シャローを目指して行動するけど、どういった所に気を付けなければいけないのか?そういった状況をどんなルアーで攻めていくのが効果的なのか?八郎潟で実績が高いルアーをご紹介しながら解説していきます。
早春の八郎潟攻略ルアーはコレ!
早春に狙うべきポイント
八郎潟開幕の直前のポイント選びで最も重要な要素は何だと思いますか?
餌となる小魚が多いエリアが良いだろう!と思いがちですが、それよりも重要な要素があります。
それは【水深】です。
春は日中水温が上がると共にバスはシャローに差すと言いますが、実際はほとんどの場合深いところに居る事が多いです。特に浅いエリアが多い八郎潟だからこそバスは深いところに居たいのだと思います。
実際には早い段階でもそういったシャローに差すバスもいるはずですが、どちらが多いか考えてみることが大切になります。
理想を追うより確率が高い方を狙うべきですね!
例えば、オカッパリの場合は基本的に水路での釣りがメインになると思いますが、少しでも水深があるようなところにバスが身を寄せていることが多くなります。これはボートでも同じで、シーズン開幕直後に狙うべきポイントは水深があるストレッチです。
八郎潟の中でも、セカンドブレイクがバンクに寄っていて岸の近くでも割と水深があるようなエリアは春の定番ポイントになります
そういった春の定番エリアのストレッチをボート流していく場合は、ファーストブレイクにバスがいるのか?セカンドブレイクにバスがいるのか?を意識することと、水中岬や小さな張り出しがある場合はそういった所にバスが多いのかどうかを見極めていきます。
使用するタックルとは?
シーズン開幕直後の八郎潟には欠かせないタックルが2つあります。一つは巻モノ用で、もう一つは喰わせ用です。
【巻モノ用タックル】
ロッドは、Lパワーの小型プラグが使用できるモデルで、ソリッドかグラスのロッドであればショートバイト対策になるので更に良いです。
リールは、手返し良く釣っていく事を考え、ローギアでは無くノーマルギアかハイギアを使用し、小型のプラグがストレスなくキャストできるモデルを使用します。ラインはフロロカーボンの8lb~10lbがおススメです。
【喰わせ用タックル】
ロッドは、L~ULパワーのソリッドティップモデルを使用することでショートバイト対策に加え、アワセ切れの防止にも繋がります。
リールは軽量ルアーをキャストできるベイトフィネスリールを使用し、ラインはフロロカーボンの5lb~6lbを使用します。
ここまで極端なタックルは必要無いと思いますが、誰よりも釣りたいという方は試してみるといいと思います。
ラインはかなり細めをセレクトしていますが、ここが重要!
この細さのラインで八郎潟のデカバスを相手にするわけなので必然的にラインブレイクは起こります!必ずと言っていいほど起こります…
しかし!ラインブレイクはタックルバランスが整っていれば極端に減らすことが可能です。ラインの細さに対してロッドの硬さやフッキングの仕方が適切であればラインブレイクの確率は激減します。
使用するルアーは?
それでは上記のタックルで使用するルアーをご紹介いたします。
巻きモノ用のタックルで使用するルアーはクランキングシャッドです。様々なタイプのクランキングシャッドがありますが、その中で潜行深度が違うクランキングシャッドを使い分けることによって、状況に応じてバスにレンジを合わせる事が出来るので釣果を伸ばすことが出来ます。
次に喰わせ用のタックルで使うルアーはストレートワームのネコリグです。
八郎潟での早春のネコリグは、ボート・オカッパリ問わず非常に有効です。
シンカーは基本的には0.9gか1.3gを使用。
このウエイトを軽く感じる方が多いと思いますが、それではなぜこのウエイトなのか?
答えは【根掛かり軽減のためです】
八郎潟のリップラップは信じられないほど根掛かりが多いです…
根掛かり=ストレス!
皆さんはせっかくの休日に大好きなバス釣りをしていてストレスを感じたくないですよね?そのストレスを最小限にする方法の一つとしてシンカーのウエイトを軽くするのが有効です。
この軽いウエイトのルアーを高次元で使い熟すのにも上記のようなタックルが必要ということに繋がるのです。
ちなみにフックもガード付きがおススメ。
ストレートワームと言っても様々なタイプがありますが、太さやワームの張りの強さで使い分けると効果的です。
八郎潟のようなマッディーレイクでは水押しの強いタイプのワームが向いていて有効な場面が多いので、ワームを選ぶ際は水押しの強弱を考えてルアーローテーションをすると、その時期やその日の状況に合った水押し強さ(ワームの太さや張りの強さ)が分かってくるのでパターン構築の近道になります。